結論から言うと、
私がパソコン教室で一番大事にしているのは、「わかっている人」の目線で教えないことです。
正直なところ、私自身が長いあいだ「わかっていない側」でした。
Word の右寄せを、スペースキーでやっていた
1997年、大学のサークル連盟の役員を任されました。
ちょうどその年、連盟にWindows NT4.0が1台。携帯電話(今でいう電話の子機と同じくらいの大きさ)が2台、初めて導入されたタイミングでした。
インターネットはまだISDN、ADSLですらない時代です。
周りの役員は東大や慶應、早稲田といった、いわゆるハイスペックな面々でした。
私の直属の上司に当たる先輩もパソコンに精通していたのですが、正直、教え方が「ハイスペック目線」。
難しい言葉で説明されても、こちらには理解できない。
私がパソコン操作をしている傍ら、他のメンバーは書院のワープロを役員同士で奪い合って作業していたような環境です。
そのため、WordやExcelは見よう見まねで覚えるしかありませんでした。
- Wordで文字を右寄せにしたいとき、私は右寄せボタンではなく、スペースキーを連打して位置を合わせていました
- Excelで印刷したとき2ページ目にも表の見出し行が必要だと知らず、1〜3行目をそのままコピーして2ページ目の先頭に貼り付け、「できた!」と満足していました
操作に困り果てたので、後日、
書店でWordやExcelの入門書を立ち読みして気づきました。やっていたことが、ほぼ全部間違っていたんです。(笑うしかありませんでした。)
周りはワープロ利用者ばかりで気軽に聞ける相手がおらず、先輩に聞いても難しい言葉で返ってくる。
そういう環境で、独学で鍛えられました。
「騙された」と感じた買い物
パソコンで苦労したのは、学生時代だけではありません。
社会科の教員を目指して免許取得を進めていたのですが、その課外活動の役員の仕事が忙しくて単位が取れず、断念しました。
方向転換してSEを目指し、40社に就職面接を受けましたが、春採用も秋採用も全敗。
就職留年を選びました。
大学5年目、大手家電量販店のWindowsフロア担当としてアルバイトを始めました。
そのころ、ちょうどWindows98SEが発売され、iMacが発売された時期でした。
「イマックって、どこで売ってるの?」と聞かれて困惑したこともあります。
最低ランクのPCでさえ、23万円。その当時SONYから新登場したVAIO。最高位モデル(55万円)が飛ぶように売れていく時代でもありました。
一日800万円売った日の達成感は今も覚えています。
その一方で、今思えば恥ずかしい販売もしました。
当時発売されたばかりのAMD K5搭載機に対して、「やっぱりintelですよ、AMDは廉価版なのでおすすめしません」と
お客様に案内していたこともありました。
私自身が初めて買ったパソコンは、地元の家電量販店で、NEC Canbe(Windows3.1・MS-DOS動作、テレビ機能付き)でした。
買って2ヶ月後くらいでしょうか、Windows95が発表されました。
新しいOSが出ることを、購入時にまったく説明されていなかったので、
「そんな話、聞いてない。騙された……」と感じました。
さらに、右も左もわからないので、PC初期設定とプリンター設定込みのプランを購入したのですが、あっという間に作業が終わってしまい、「これくらいなら、自分でもできた、、、」と思いました。
この経験が、今の教室で「しっかり説明する」「修理サポートを手厚くする」「無理な修理を勧めない」という方針の出発点になっています。
「わかっている人」は、「わかっていない人」に教えられない
学生時代は教わる側として、社会人になってからは売る側として、何度も「わかっていない側」に立ちました。
そのたびに気づいたことがあります。
「わかっている人」の説明が、そのまま「わかっていない人」に伝わるとは限らない。
説明している本人は、悪気なく専門用語を使ってしまいます。
相手が今どこでつまずいているのか、想像がつかないからです。
私自身が、先輩の説明についていけなかった側だったから、これは断言できます。
まとめると、
私がパソコン教室で心がけているのは、次の3つです。
- 相手の「今の場所」を、先に見る
- そこから半歩先だけを、提案する
- 説明は、専門用語ではなく相手の言葉に合わせる
Wordの右寄せをスペースでやっていた頃の私に、当時の先輩と同じ説明の仕方で教えたら、きっと今も右寄せはスペースキーのままだったと思います。
パソコンが苦手なことは、恥ずかしいことではありません。
私自身がそうだったから、そう言い切れます。
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どこでつまずいているか、一緒に確認するところから始めます。
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この記事、文章も絵もAIと一緒に作りました。でも、体験談と想いは本物です。

